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COLUMN - プロのインストラクターによる、ランニングに関するコラムを毎月ご紹介。

【2017/12/25】

理想のランニングのために
vol.1 ランニングのための体づくり概論

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こんにちは。パーソナルトレーナーの長谷川聖です。

ランニングでは「長い距離を走ること」、「速く走ること」またはそのどちらもできることが重要になるかと思います。
どれくらいの距離を走ることができるようになりたいか、どのくらいのスピードで走れるようになりたいか。

・オリンピックのマラソン競技にでるような選手になりたい
・1万Ⅿ大会を完走できるマラソン愛好家
・スピードや距離にこだわらず、景色を楽しみながら走りたい

それぞれの目的・目標により変わってくるかと思います。
その目的・目標に合わせた「走り」が必要になるため求められる「走り」により必要な能力も変わります。

では、それぞれの「走り」に合わせた体を作るうえで、どのようなトレーニングをすればよいのでしょうか。

パフォーマンスピラミッドという考え方

【理想のパフォーマンスピラミッド】

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A「機能的動作」B「機能的パフォーマンス」C「技術」それぞれを簡単に説明すると

A「機能的動作」とは基本的な姿勢の制御、各関節を思った通りに動かすことができる能力です。
B「機能的パフォーマンス」とはスタミナ、スピード、パワーなどの能力です。
C「技術」とは競技動作のことです。

Aの能力が一番の土台となり、Bの能力がその上に乗り、Cの能力がさらにその上に位置しており、
上図の形が理想とされています。

ここで重要なことは、下の層の能力が上の層の能力よりも大きくしないといけないこと、
そして極端な偏りができないようにすることです。

【オーバーパワーパフォーマンスピラミッド】

graph2

上図のようなピラミッドの場合は、
スタミナやスピードなどをつけるための練習ばかり行っていると陥りやすい形です。

人は加齢とともに筋肉や腱などを構成する水分量が減っていきます
乳児などを見てみれば分かりますが、何もせずとも体は柔らかいです。
これは体の構成から成人とは別なのです。

本来はストレッチを行うことで保っていく必要のある柔軟性を放置することで、筋肉・腱が硬くなり、
それらを覆う筋膜にまで影響し、正しい構造を保てなくなります。

柔軟性が失われ、関節の可動域が小さく簡単な動作をコントロールできないような筋力のままで
いきなり走り出してしまうと、正しい体の使い方ができずに怪我をしてしまいます。

また、当然のことながらパフォーマンスは上がりませんので、長い距離を速く走ることはできません。

【アンダーパワーパフォーマンスピラミッド】

graph3

図のようなピラミッドの場合は、
スタミナやスピード不足なので、必要な技術を習得していくことができません。

機能的動作や機能的パフォーマンスの土台があって技術はたくさん吸収できますので、
このようなピラミッドの時にはスタミナやスピードをつけていく必要があります。

今まで本サイトではたくさんの記事が掲載されており、
体の評価やケアやトレーニングの方法がたくさん紹介してあります。

沢山ある方法は、どれも正しいのですが、どの方法が皆さんに最適なものかを検討していく必要があります。
方法論を追わずに、それぞれの根底の考え方をよく理解し、ご自身に不足している部分を伸ばすべく、
皆さんにあった方法を探してみてください。

本記事ではその判断をする上で礎となるべく、トレーニング、練習方法の考え方をご紹介していきます。

次回からは、本日ご紹介しましたパフォーマンスピラミッドのそれぞれの層である
「A機能的動作とは」 「B機能的パフォーマンスとは」 「C技術とは」についてお伝えしていきます。

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【著者プロフィール】
長谷川(はせがわきよし)

福岡県福岡市出身。
早稲田大学スポーツ科学部スポーツ医科学科卒業。
大手フィットネスクラブにて9年間勤務。
在職中は大阪、名古屋、福岡のフィットネスクラブや公共施設にて
運動指導及び施設運営に携わる。
その後、Personal Body Management株式会社に入社し、
子供から大人まで月間100本以上のパーソナルトレーニング指導を行う傍ら
デイサービスなどでの集団指導も担当している。

[保有資格]
・NSCA認定パーソナルトレーナー (NSCA-CPT)
・健康運動指導士
・メディカル・フィットネス認定介護予防運動トレーナー
・上級体育施設管理士
・AHA BLS ヘルスケアプロバイダー

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