コラム

COLUMN - プロのインストラクターによる、ランニングに関するコラムを毎月ご紹介。

【2017/4/24】

ランニングのためのトレーニング
vol.1〜筋力だけ高めても速く走れない〜

コラムイメージ

岡山で活動していますパーソナルトレーナーの岡田康志です。

世の中にはランニングのための筋トレというものがたくさんあって
筋力をつければ速く走れるようになるような言い方をしているものもあります。
トレーニングは目的をよく考えてから行わないとせっかく筋力を高めても
ランニングパフォーマンスには全く役に立たないということになってしまうこともあります。


ランニングスピードは「ピッチ(脚の回転)×ストライド」によって決まる!

ピッチとストライドが今よりも高まればランニングスピードは上がります。

ピッチは脚の回転の速さですが、速く動くには筋肉が収縮する速さというものが必要です。
それは生まれ持ったものが強く影響し、トレーニングで変えることは難しいことです。

それでは速く動く筋肉があれば脚の回転は速くなるのかというと
速さには“動きの速さ”というものもあります。
それには効率の良い動き、スムーズな動きが必要です。
そのためにはトレーニングが必要ですが
筋力を高めることよりも「体の使い方・動かし方のトレーニング」です。

ストライドは前方への重心の移動ですが、これには前方だけでなく高く跳ぶ力が必要です。
これらが高まればストライドも伸びると考えられます。
それには「筋力」が必要になってきますが、
最大筋力よりもスピードと筋力を兼ね備えたスピード・筋力(パワー)です。

ベンチプレスはベンチプレスの、スクワットはスクワットの動作が力強くなるだけです。
走る時の腕振りは肩関節の振り子運動ですがベンチプレスは体の前で押して戻るだけの動きです。
スクワットで深くしゃがんで地面をグッと踏んで立ち上がっても、
走っている時にそんなに深くしゃがむような動作はありません。
地面との接地時間もランニングスピードが高くなればなるほど短くなります。
走るという動作、ベンチプレス、スクワットの動作を考えてみるといろいろ矛盾が生じてきます。

そうすると、「筋トレは意味がないのか?」という話になりますが、
筋トレをしても意味がないということではなく、筋力はあくまでスピードを高める1つの要因でしかなく、
ランニングスピードを高めるにはどういったことを高めないといけないのかをきちんと理解したうえで
やることが重要ということです。
筋トレはなんでも願いを叶えてくれる魔法の方法ではありません。

最後までご清覧いただきありがとうございます。

著者イメージ
【著者プロフィール】
岡田 康志(おかだ やすし)

岡山県岡山市。トレーニングスタジオ カラダトトノエル代表。
体をゆるめて姿勢・身体のバランスを整えるトレーニングで
肩こり・腰痛・ひざ痛といった体の痛みに関する悩みを解消。

記事アーカイブ
トップへ戻る